COLLEGE MAGAZINE

インタビュー vol.13 乾 公昨 学科長

「実践保育学科」の学びの視点を学科長にお伺いしました。

乾 公昨 実践保育学科 学科長
COLLEGE MAGAZINE vol.37 Interview vol.13

「実践保育学科」の特徴と卒業生の就職先を教えてください。

実践保育学科では「幼稚園教諭二種免許」または「保育士資格」の取得を目的に、保育所・幼稚園・こども園・児童養護施設などでの実習をしっかり重ねていきます。実習先は最初が大学附属幼稚園で、その後は学外です。学外の施設だからこそ、そこの運営方針に合わせて取り組む必要があります。これが非常に難しい。この実習を通して社会の厳しさを知り、その中で働く能力を身に付けてほしいと考えています。 教育基本法に「幼児期の教育は、生涯にわたるの基礎を培う重要なもの」と記されています。本学科では幼稚園教諭免許状、保育士証、認定ベビーシッター資格、社会福祉主事任用資格を取得することができます。卒業生で一番多いのはやはり保育士ですね。求人数も非常に多いです。ただし、資格を持っていれば誰でも良いわけではありません。保育士としてのチカラがあり、愛情を持って子どものことを考えているいい保育士さんが求められています。

乾先生が考える幼児教育の魅力とは?

やりがいを持って取り組めば、必ず自分に返ってくるところだと思います。 例えば、児童養護施設は24時間体制なので職員は交代で勤務しています。だから、朝早くからとか夜遅くからとか泊まり込みとか、そういう勤務形態の場合もあります。とても辛い仕事のように感じるかもしれませんが、学生に話を聞くと「自分が選んだ職業だ」「やりがいがある」と。幼児教育は子どもの幸せのためにあります。その幸せをやりがいとしている学生は本当に沢山いるんです。子どもへの愛情を持って努力すれば、子どもはみるみる成長します。その努力と子どもの成長が、自らの成長の糧になる。素晴らしい仕事だと思います。

目標とする「保育者」とはどのような存在ですか?

先程も話した通り、保育所はもちろん幼稚園・こども園からも求人は非常に増えています。卒業間近になっても「いい卒業生はいませんか?」と問い合わせがあるくらいです。さらに、政府の取り組みで幼児教育もますます充実していく状況にあります。 私は中学校で校長を務めさせていただいた後、教育委員会やNPO法人の教育分野、学童の運営などにも関わらせていただいています。その中で、教育の基礎となる幼児教育が重要であること、保護者にとっても子育ては悩みが多いところなのだと痛感しています。保護者の心を支えて、保護者に信頼してもらえることが幼児教育の専門家としても必要な能力なんです。 皆さんには本学で実践力を身に付け、愛情を持って子どものことを考えられる、そして保護者に信頼してもらえる保育者を目指していただきたいと思っています。

「ダブル・アシスト制度」について教えてください。

「ダブル・アシスト制度」は担任の先生とコーディネーターの2人体制で学生をサポートする制度です。担任の先生は通常40人程度の学生を見ていますが、コーディネーターが担当する学生は1人で6人ほど。そのため学生ひとりひとりに深く寄り添うことができます。授業や実習など日頃の報告はコーディネーターとやりとりすることが多いですね。また、大学のサポートは在学中だけではありません。就職後も大学に相談に訪れる卒業生も大勢いるんですよ。

学を考えている高校生にメッセージをお願いします。

短期大学部では2年の間に沢山の実習をこなさなくてはいけません。充実した日々ですが、とても短く感じられます。だからこそ、2年間を全力で学んで、資格を取って、卒業していってください。「保育士や幼稚園の先生になる資格を生かす」その強い気持ちを持って入学していただければ、私たちはあなたの夢を全力で支援します。ぜひ、本学で学んで誰からも信頼される保育者になってください。

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