COLLEGE MAGAZINE

インタビュー vol.19 硬式野球部

硬式野球部インタビュー

2020年4月にスポーツ強化クラブとして発足した、東大阪大学の硬式野球部(「近畿学生野球連盟」III部所属)。テーマは「意地と誇り」。創部2年目にあたり、その意気込みを監督と主将・副主将に伺いました。

※インタビュー中はマスクを着用し、写真撮影時のみ外しております

野球との出会い/大学でも続けようと思った理由

日浅
兄が少年野球チームに所属していて、僕も小学2年生から始めました。高校卒業後も野球を続けようと思ったのは、高校野球とは違う大学野球に興味があったからです。

吉田(「吉」は土に口)
僕は兄が甲子園に出て活躍する姿を見て、自分もやりたいと小学1年生から始めました。仕事が忙しい兄とはなかなか話す機会はありませんが、時間があるときは常に野球の話をしています。大学へは、単純に野球が好きなので、ずっと続けたいと思って進学しました。

瀬田
野球を始めたのは小学5年生の夏からです。野球以外にもいろんな習い事をさせてもらったんですけど、あまり面白いと思えず、なかなか続きませんでした。野球はたまたま僕の学年の人数が少なかったから誘われた…というだけだったんですけど、気付けばここまでのめり込んでいました。良い指導者さん、良い環境に恵まれたこともありますが、それと同時に試合で勝てないことの「悔しさを晴らしたい」という気持ちが強かったから夢中になったんだと思います。大学でも野球を続けることは決めていて、いろんな大学を見てきましたが、片岡監督の下でやろうと決心しました。誘ってくださったときの言葉が誰より熱くて、熱い気持ちを持った人と野球をできれば、中途半端に終わることはないだろうと思いました。

日浅
それぞれ違う高校から集まったメンバーなので、最初は纏まるか気掛かりだったんですけど、特別にミーティングしたりせずとも、練習の中で上手くコミュニケーションを取っていくことができました。やっぱり、みんな野球が好きなので、思っていることは同じだったんですよね。
僕はこれまで主将を任されたことがなかったので、自分に務まるのか不安でした。でも、監督が「一番最初に野球部に入ることが決まったから、主将頼むわ」と仰ったので、それなら、と難しく考えず「自分のやりたいようにやろう」と思いました。

監督
そんな先着順で主将になったみたいな話は、もちろん冗談半分で言ってるんですけど。(笑)一緒に頑張っていこうという話し合いの中で、彼になら主将を任せられると思ったから指名しました。

試合が始まって…

日浅
大学野球ではバッドが金属製から木製になります。すると、打球が変わる。高校までとは異なるパワーが必要になりました。

監督
木製のバッドは芯に当たらないと飛ばないんですよ。

吉田
「打球が全然飛ばない!」っていう第一印象でした。

日浅
リーグに加盟すると聞いたとき、人数もギリギリで試合なんてできるのかと心配でした。それでも最初の試合をするまでは何とかなると楽観視していましたが、試合結果はコールド負けばかり。力不足を痛感しました。

吉田
最初に試合をしたチームは、2~3年生を控えに置いて、出場したメンバーはほとんど1年生で構成されていました。僕らとは身体付きだったり、スイングの速さだったりが全然違って、同じ学年なのにこんなにも差があるんだなって感じました。

瀬田
僕はピッチャーなんですけど、ピッチャーっていうのは試合の7~8割を占める大事な役割なんです。その僕が大事なところで力を発揮できず大崩れしてしまったので、とても悔しい思いをしました。

監督
創部1年目はメンバーが丁度9人で、どうしてもチーム内での競争心がわきにくい状況でした。来年度は20人近く入部してくれるので、お互い切磋琢磨して、どんどん良いチームになっていくと思います。

日浅
今年度はとにかく未熟で…来年度は新入部員もいっぱい入ってくるので、みんなで一致団結して、まずはリーグ戦で1勝できるよう頑張ります。

監督
今年度が全敗だったので、謙虚に「1勝」と言っていますが、1度勝てれば、徐々に勝利の感覚を掴めるようになると考えています。

瀬田
僕はリーグ戦に入る前、自分はもっとやれると思っていました。それが全敗で…もちろん悔しかったんですが、それ以上に「まだ伸びしろがあるんだ」「次に繋げるんだ」と、今は練習に励んでいます。高校時代はチーム全体で練習していましたが、今は新型コロナウイルス感染症の問題もあって、全体練習の時間が短く、個人練習の時間が増えています。その時間を大事にしていかなければ強くなれないと感じています。

吉田
リーグ戦は全敗でしたが、その中でも最終戦は得るものがありました。ピッチャーが崩れてしまっても周りのメンバーが状況を立て直したり、点を取ったり、それぞれにやれることがあると1人ひとりが分かった試合でした。だから、そういう自信を持って、春からは取り組んでいけるんじゃないかと考えています。

野球と勉学の両立

日浅
野球部は午前中に練習して、午後に授業を受けています。

吉田
課題の量が高校に比べて多いので苦労しています。

監督
卒業するまでの単位数は、他の学生と同じです。そのため、必修科目はなるべく午後の授業にしてもらうなど、先生たちにも協力していただいています。だから、午後はほとんど授業で埋まっています。ただ、午前中にしか受けられない授業があるときはそちらに出席して、終わってから練習に参加することもあります。

瀬田
午前中練習して午後は授業という流れを監督も理解してくださっているので、練習と授業の合間の休憩の時間を充分に作っていただいています。そこでしっかり休んで、午後からの授業に備えています。

今後の目標

日浅
今はIII部リーグなので、最低でもII部、もっと言えばI部リーグに上がって、在学中に「全国大学野球選手権大会」に出場することを最終目標にしています。

吉田
野球は「見ている人」が多いスポーツです。試合は「自分がどれだけ活躍できているか」を魅せる場でもあるので、そういう「人を惹き付ける力がある」野球という競技の中で、僕自身が人を惹き付けることができる選手になりたいと思っています。

瀬田
練習して自分の動きがどんどん良くなったり、速い球が投げられるようになったりするのが楽しいです。将来はプロを目指しています。今まで強いチームに所属したことがない僕でも、プロとして活躍できるんだってことを証明したいです。

高校生へメッセージ

日浅
うちは創部して間もないチームなので、人数は少ないし、環境も決して整っているとはいえません。それでも、そういうチームだからこそ、できることがたくさんあると考えています。

吉田
素晴らしい指導者の方々がいて、その中で自分が成長していることを実感できるチームだと思います。

瀬田
創部2年目なので、無限の可能性があります。ここからどんどん発展していくチームだと思います。

日浅
ただやっぱり、野球だけじゃダメなので。東大阪大学は野球に集中できるし、勉強にもしっかり取り組めます。野球と勉学を両立したい人は、是非東大阪大学に来てください。

監督
私は、野球も勉強も頑張りたいと思っている学生すべてを受け入れたいと思って活動しています。野球も勉強もどちらも100%の熱意で取り組む覚悟を持った学生に入部してもらいたいですね。強化クラブなので当然強くならなければいけませんが、同時に学生たちには「挨拶」をきちんとできて、何事にも「感謝」して、「謙虚」な姿勢と「けじめ」を付けることのできる人間に育ってほしいと思っています。
また、野球部にはさまざまな役割、裏方の仕事があります。実際にプレイする選手だけでなく、選手をサポートするマネージャーや学生コーチも一丸となって活動しています。学生野球連盟の仕事もあって、そういうことに携わった経験や知識が、卒業後も生きてきます。
当然、チームとしては「近畿学生野球連盟」I部リーグで優勝、「全国大学野球選手権大会」に出場することが目標です。是非、一緒に野球をやりましょう!

(※)「近畿学生野球連盟」には18チームが所属。関西には他に「関西学生野球連盟」「関西六大学野球連盟」「阪神大学野球連盟」「京滋大学野球連盟」があり、各リーグの優勝校が「全国大学野球選手権大会」に出場する権利を得る。

硬式野球部 インタビュー ムービー

硬式野球部 インタビュー ムービー音声も収録してありますので、再生の際は音量にご注意下さい。



COLLEGE MAGAZINE

back to top