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インタビュー vol.35 東大阪大学・東大阪大学短期大学部 中村 光男 学長 インタビュー

東大阪大学・東大阪大学短期大学部 学長 中村 光男 教授 インタビュー

2025年4月から中村学長が赴任しました。
中村学長の経歴は高校の保健体育教諭から始まります。バレーボール部顧問や生徒指導に携わり、これまで多くの高校生や大学生と向き合ってこられました。
熱血教師としても知られ、「人との交流が大好き!お酒は弱いけど飲みに行くことが大好き!卒業生と交流することも人生の楽しみ!」と笑顔で語ります。
新入生のみなさんと同じように「期待と不安でわくわくしている!」気持ちでおられる中村学長の想いを伺いました。


学びと成長の場としての大学 ~「学問」と「人間力」を育む~

大学とは、学問を深めるだけではなく、自分自身を見つけ、成長を遂げる場だと私は考えています。「学問」つまり「学び」と「人間力」は、たとえば逆境にも耐えうる力や、新たな挑戦を楽しむ勇気を生み出す、人生の土台となるものです。この二つがしっかりと身についていれば、「生きる力」が養われ、どのような状況においても自らを支える力となるでしょう。
私自身、学生時代は勉強が得意な方ではありませんでした。しかし、人を大切にする心を持ち、それを周囲が認めて支えてくれたことで、今こうして学長という立場に繋がりました。人との関わりこそが、私の人生を切り拓いてくれたのです。この経験から、人との関係性や温かな繋がりが人生を豊かにする鍵であると深く実感しています。本学の学生には、学問を極めると同時に、人間力を育み、人生の基盤を築いてほしいと願っています。私の役割は、学生が活き活きと生きていくために必要なものを見極め、導いていくことだと感じています。

「開かれた学長室」で築く絆

東大阪大学・東大阪大学短期大学部には、学生と教員が近い距離で関わり合う素晴らしい風土があります。この環境をさらに広げるために、私は「開かれた学長室」にしたいと思っています。
以前勤めていた高校や大学の卒業生たちとも、機会があれば今でも電話やメールでやり取りをしたり、時には会ったりしています。本学でも誰もが気軽に訪れ、悩み事や雑談を気兼ねなく話せる場を提供することで、学生一人ひとりと直接向き合い、彼らの心に寄り添いたいと思っています。私がこのようにすることによって、学生と教職員の交流をさらに深めるだけでなく、地域社会との連携や「壁のない大学」という理想にも繋がっていきます。
さらに、私自身の繋がりや経験を活かし、多様な人々との出会いや交流を通じて、学生が新たな視点や価値観を学ぶ機会を広げていきたいと考えています。

夢と挑戦に満ちた大学生活を創る~学びと喜びを共有する場へ~

私には学長としての夢があります。今、すごくわくわくしているんです。
それは、学生や教職員が生き生きと過ごせる環境をつくることです。現代社会の情勢は厳しいものがありますが、だからこそ学生たちが「この大学へ来て良かった」と思える大学を目指します。大学生活では、学びの中で得た知識や経験が将来の人生の糧となり、学生たちが自信と誇りを持って巣立つことを願っています。すべての学生が楽しい時間を過ごせるよう、環境作りに全力を注ぎます。

社会貢献活動を通じて成長する場を

私は現在、大阪府バレーボール協会やヤングケアラー支援(ふうせんの会)、そしてピアメディエーション(学会活動)の普及活動に携わっています。特にピアメディエーションは、ピアは「仲間」・メディエーションは「調停・仲裁」という意味で、学生同士のトラブルを当事者同士の話し合いを通じて解決する方法として、イギリスをはじめとする世界でも注目されている一つの考え方です。この手法を学ぶことで、学生たちはコミュニケーション力や人間関係力を高めると共に、多様な価値観を尊重する力を身につけることができます。
このような活動が広がることで、いじめや争いのない安心・安全な平和な社会の創造に繋がると信じています。学生たちにも積極的に社会貢献活動に参加してもらい、学びの幅を広げてほしいと思っています。

学生へのメッセージ

失敗を恐れず、挑戦を続けてください。失敗は成功への大切な一歩です。
以下の「大切にしてほしい5つの心」を忘れずに持ち続けてほしいと願っています。
🌸 人を大切にする心
🌸 人に感謝する心
🌸 人に誠実に接する心
🌸 物事をプラス思考で考える心
🌸 自分を大切にする心
これらの心を持ち、何事にも全力で向き合うことで、きっと未来には明るい道が開けるでしょう。


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