COLLEGE MAGAZINE

インタビュー 開学10周年特別版 一色 尚 学長

「学歴」の時代から、「本当にやりたいことをやる」時代へ。

一色尚 学長
COLLEGE MAGAZINE vol.07 10th Anniversary Interview

「こども学」とは、「こどもと同じ視点から学ぶ」学問。

「こどもは育てるもの」という大人目線(上からの観点)ではなく、本当に「こどもと同じ視点」から学ぶことが「こども学」の本質です。こどもの頃に遊んでいた小川や公園が、大人になって眺めた時に、「こんなに小さかったかな?」と感じた体験は誰しもあると思います。大人になってみれば何の変哲もない小川も、こどもの頃には大きく輝いて見えていたものです。“大人の視点”を持っている皆さんが、“こどもの視点”を体験しながら理解し学び、こどもに関連する世界に活かせる実践を重視したカリキュラムを用意しています。

進路を一緒に悩んでくれる先生と、かけがえのない仲間ができる。これは、マンモス大学ではなかなか味わえない本学の自慢です。

受験生の皆さんにひとつお伝えしたいのは、東大阪大学は大規模な大学ではないということ。マンモス大学とは違い、小規模ゆえのアットホームな雰囲気の大学です。教員と学生の距離も大変近く、友達とも教員とも関係を築きやすいことが一番の特徴と言えます。学内ですれ違う学生たちが、挨拶しあっている風景をたくさん見るはずです。私自身、かなりの学生の顔や名前を把握しているぐらいですから。
本学の卒業生は、今でも何かあれば気軽に遊びに来てくれます。つい最近も、卒業生から電話があり「久しぶりに遊びにいっていい?」と訪ねてきてくれました。こういった光景は、よい関係性を築ける東大阪大学ならではのものだと実感しております。本学には、進路を一緒に悩んでくれる先生と、かけがえのない人生の仲間ができる環境があるのだと思います。
私自身、学長だからと距離を取らず、学生とラウンジで何気ない会話でよく盛り上がります。これは、マンモス大学ではなかなか味わえない東大阪大学のちょっとした自慢ですね。

この10年で培ってきた、海外の大学との交流実績を活かし、今後グローバル社会で活躍できる人材を育成していきます。

この10年で培ってきた、海外の大学との交流実績を活かし、今後グローバル社会で活躍できる人材を育成していきます。

10年を振り返って一番思い出深いのは、「上海師範大学」との交流です。ここ2年ほどはさまざまな社会情勢の影響で交流出来ていませんが、それまでは毎年、「上海師範大学」の学生と本学の学生が交流していました。海外交流の実施は、「こども学科」開設当初から構想していたことです。「こども学」を通し、日本国内だけでなく海外のこども事情を学び、これからの世の中に通用するグローバルな視野を育むという目的を掲げました。また、「アジアこども学科」では「タイの大学」との交流を行い、アジアの子ども、国際文化、語学力をキーワードにグローバルな視点から「こども学」を学んでほしいと思います。

『学歴』の時代から、『本当にやりたいことをやる』時代へ。受験生の皆さんには、「やりたい!」という気持ちだけを持って飛び込んできてほしい。それだけで充分です。

「こどもに関わる何かがしたい!」と思っているなら、まずは「やりたい!」という気持ちだけをもって飛び込んできてほしいです。それだけで充分です。図工やピアノが出来なくてもかまいません。
本学には、入学当初ピアノが全く弾けなくても、授業で驚くほど上手に弾けるようになった学生たちがたくさんいます。これは、担当教員の実践に基づく授業をはじめ、学内のいたるところに練習できる施設があるからです。
また、本学には人形劇部ぶろっさむがあり、活動は学内だけに留まらず、保育所、幼稚園等からの依頼を受け公演を行い高い評価を得ています。
人形劇で使用する小道具や人形はもちろん全て手作り。学生たちが「こども」の目線にたって真剣に劇を演じる姿に圧倒されます。大学という枠を超えてやりたいことをやってみせるチャンスがたくさんあります。
毎週、地元のこどもたちやお父さんお母さんとの交流ができる「こども研究センター」では、実際にこどもと触れ合うことで多くのことを学んでもらいます。
『学歴』が全てだった時代から、『本当にやりたいことをやる』時代へと価値観がシフトしている今だからこそ、学生でいられる大学の4年間、短期大学部の2年間を、自分のために活かしてほしいと考えています。

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