短期大学部50周年

 今年、平成27(2015)年は本学短期大学部が開学して丁度50年を迎える記念の年である。本学は昭和40(1965)年4月、布施女子短期大学家政科を設置したのに始まり、翌年に保育科、そして昭和42(1967)年に東大阪短期大学と名称変更し、平成15(2003)年東大阪大学こども学部こども学科設置に伴い、東大阪大学短期大学部と名称変更し、健康栄養学科、幼児教育学科の2学科で現在に至っている。

 正門を入った所には、昨年12月12日の夜から50周年記念のライトアップがされている。夜の冷え込みが急に厳しくなり、寒さが身に凍みるその日は、大学の学生会・短期大学部の学友会の学生達が中心になってクリスマスパーティを開催。大学・短大、そして学年を跨いだコミュニケーションを図って、縦の繋がり、横の繋がりを作ることを目的とするXmas partyである。そして、短期大学部が50周年を迎えるのに合わせて、教職員が50周年を祝うライトアップを計画。学生達のXmas party、そして短期大学部50周年の記念イベントの手作りのライトアップがコラボレーションした素晴らしい企画であった。かなり早くから準備し、色や種類を増やしたり、空のペットボトルを巧みに利用したり、デザインを考えたりと、そのレイアウトに心血を注いでいた。かくて、その日を迎えた。

 その点灯が、12日、午後6時に行われた。多くの学生達と教職員が、日の暮れたキャンパスに集まり、こども学科の学生T君の音頭でカウントダウンがなされ、一斉にライトが点いた。大きな拍手と、写真撮影。ノーベル賞で注目のLEDである。その後、9号館のラウンジで、学生会・学友会が準備してくれた食事をしながら、学生達、そして教職員がワイワイガヤガヤと楽しいXmas party。終わったのは、日もとっぷり暮れた午後の9時を回っていた。そして、その日以来、毎日、夕方から華やかな光のイルミネーションが輝き、門を入った所の花壇を中心に、辺り一帯を美しく彩っている。”50th Junior College Anniversary2015”の金色の文字、そして青、緑、赤のイルミネーションが点滅。まさに、燦然と輝く光のオブジェ、幻想的な空間、光の饗宴と言うべきか。メルヘンの世界に迷い込んだように美しく、かつ幻想的で夢とロマンに浸ることができる。

 一方、12月18日(木)には府立中央図書館ライティホールにおいて、パーカッション アンサンブルコンサートが開かれ、ゼミの学生たちは日頃の練習成果を発表していた。そして、この18日(日)、こども応援ひろば2014パートⅡが開催される。淀川キリスト病院、ホスピス・こどもホスピス病院院長の鍋谷まこと先生を迎えての講演「かけがえのない命を育む」である。さらに24日(土)には、短期大学部健康栄養学科・幼児教育学科合同の展示会・発表会。学生たちによる手作りの発表会で、一年間の授業の成果を見てもらうものである。この行事に備えて昨年末から、そして今年に入って、まさに学生たちは懸命に取り組んでいる。来月6日、7日にはこども学科学生の卒業論文発表会が行われ、日頃の研究成果を発表することになっている。

 底冷えのする昨年末からの日々だが、こうした学生たちの弛まぬ活動、さらに日の暮れたキャンパスのイルミネーションを見ると、熱意となんとも言えぬ温かさを感じるのである。短期大学部50周年の記念イベントのライトアップは、本学に通っているすべての学生達の充実した学生生活を讃え、そしてその将来を祈念するものである。今年の学生達の大いなる活躍を期待する。

50周年イルミネーション

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